確かな手応えが…
- 古川和子
- 2018年12月27日
- 読了時間: 2分
しばらく前から大阪府守口市の市役所旧庁舎解体工事のアスベスト問題に取り組んでいます。
地元住民の方とともにやっています。
市役所の担当者とも何回も話し合いを行い、工事を中断して住民説明会も行いました。
アスベスト対策が余りにもずさんであり、行政の担当者もアスベストの知識が不足している中での出来事でした。
工事に対する不安と異変に気付いた住民のひとりが勇気ある行動を起こしていました。
行動を起こしたIさんは、自然環境保護に関する職場に勤務する30歳代の女性です。
Iさんはアスベストセンターに電話して永倉事務局長とつながり、そして私とも縁が出来ました。
親子ほど(いや、それ以上…)年齢差はありますが、アスベストの健康被害に対する危機意識は共有できました。
アスベストのことを勉強したい…という彼女に対して、参考になりそうな書籍などを提供しています。
21日は神戸地裁で行われた下記裁判の傍聴に行きました。
たまたまIさんの職場の上司がこの訴訟を担当する弁護士だったのです。
神戸地裁の入り口で出会ったIさんと「やあ!守口市以外で会うとはね」とにこやかに声をかけ合いました。
この裁判は、旧夙川短期大学の校舎跡地から大量のアスベストを飛散させたことに怒った住民が西宮市を相手に提訴した事件です。
21日の法廷はとても「小気味のよい」ものでした。
終わった瞬間にIさんと「守口市担当者はよく頑張っている」との感想が出ました。
行政を動かすことは大変です。
しかも、Iさんはひとりで敢然と立ち向かっていました。
ある時Iさんに「いま私たちが頑張っているのは、あなた達に将来を託すためだ」といいました。
「ありがとうございます!」と素直に喜んでくれました。
最近「託したい」方たちが増えてきたような気がします。
過去、現在、未来とつながるアスベスト被害は、過去の人たちから私たちが受け継ぎます。
私たちは、次の人たちにバトンタッチをしなければいけないのです。
最近感じる充実感は、「確かな手応え」のお陰でしょうか。
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