堺市の「森友問題」?
- 古川和子
- 2018年3月9日
- 読了時間: 2分
先日紹介した毎日新聞記事です。
記者の大島秀利さんが発信しているツイートに対する反応はまもなく、2000件を超えようとしています。
これはまさに「書類隠ぺい」、「報告書偽造」であり、国会で追及している「森友学園」問題と同じです。
石綿残存示す写真の記録抜き取り市長に報告書 毎日新聞2018年2月27日 09時47分(最終更新 2月27日 09時47分)
大阪府堺市北部地域整備事務所(北区)機械室の煙突のアスベスト(石綿)除去工事で、石綿の残存を示す現場写真付きの記録があったのに、市建築課が元請け業者と協議し「内容が報告にふさわしくない」として記録を抜き取った市長宛ての報告書を提出させていたことが分かった。情報公開請求などで事実を把握した市民団体は「都合の悪い情報なので隠蔽(いんぺい)したのではないか」と指摘している。【大島秀利】
堺市建築都市局の窪園伸一局長は26日、「隠蔽の意図はなかったが、結果的に十分な情報提供ができず、おわびする」と話した。
石綿除去工事は、機械室内部に残っていた煙突(約5メートル)について、2017年2月から工事業者が行った。石綿測定業者が、除去工事後の4月15日時点で「煙突内に石綿の取り残しがある」と現場写真付きで報告書(4月21日付)を工事業者に提出していた。
患者団体「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」前会長の古川和子さん(堺市在住)が17年末、市に報告書類の開示を求めたところ、ページ番号が途中で欠落したり、現場写真がなかったりすることに気付いた。建築課に問いあわせ、元の報告書には石綿関連の写真が約15点あったことなどが分かった。
建築課は「除去を完了したと認識し、煙突を密封した」としている。一方、石綿測定業者は国土交通省の建築物石綿含有建材調査者の資格を持つ業者で「取り残しは間違いない。全然取れていないと当日に市職員に伝えた」と説明している。
「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」の永倉冬史事務局長は「石綿の取り残しの情報は非常に重要で確認が必要だ。記録をしっかり残さないと知らずに飛散事故を起こす可能性がある」と警告した。窪園局長は「慎重に対応を検討すべきだった」と話している。
同事務所では2016年6月、機械室屋上に突き出た煙突約2・3メートル分を解体する工事が行われた。耐熱材として使用されている石綿が飛散し、隣接する保育園に落下する事故が起きた。
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