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ピアサポートとグリーフケア

  • 執筆者の写真: 古川和子
    古川和子
  • 2018年2月19日
  • 読了時間: 3分

最近よく耳にする「ピアサポート」という言葉があります。

詳しい意味がわからないので、辞書で調べてみました。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ピアサポート ぴあさぽーと

同じ問題を抱える者が集まり、それぞれの状況での自分の体験や行動、考えなどを披露し、互いに語り合うことにより支え合うこと。ピア(仲間、peer)という用語のとおり、仲間同士が相互に体験や感情を共有し支援しあう精神的支援活動を主体とするものであり、それによって問題解決の方策をみつけだそうとする。同じようなソーシャルサポートの一つにセルフヘルプグループ(自助グループ)がある。これは個人による個人の問題解決を主体とするが、相互に支援しあうという意味も含まれており、共通の問題を抱える対等なメンバー同士による相互援助という点ではピアサポートに通じるものがある。両者とも同じ疾患や障害をもつ患者と家族などをメンバーとし、状況に応じてさまざまな分野で取り入れられており、セルフヘルプグループではファシリテーター(促進役)が、ピアサポートでは研修を受けたピアサポーターらが中心となって話を進める。  ピアサポートの対象となるのは出産をひかえる母親や育児および教育に悩む親たちなどが中心であったが、癌(がん)患者とその家族を対象とした活動も全国に広がりつつある。[編集部]

これに対して「グリーフケア」という言葉もよく耳にします。

「グリーフケア」

近しい人を亡くし悲嘆にくれる人を癒やすため、心を解放し気持ちを整理する場を作る試み。先進地の米国の例を学んだ宮林幸江・自治医科大看護学部教授らの活動で、2000年代以降に日本に広まった。現在は各地の病院や市民グループが取り組んでいる。

(2011-07-25 朝日新聞 夕刊 2社会)

大まかにいえば、ピアサポートは当事者同士の支え合いであり、グリーフケアは深い悲しみや悲嘆を誰かがケアすることのような気がします。

ピアサポートは資格制度はありませんが、グリーフケアは資格取得の制度があります。

いよいよ本題に入ります。

今日、「夏みかん」さんの記事を読んで上記のような疑問が起こった次第です。

「夏みかん」さんの闘病記録を読んで、Nさんはとても励まされました。

父親が中皮腫を告知され入院先の病院に通う日々、Nさんは「夏みかん」さんのブログを読むことが日課だったと語っています。

そして「夏みかん」さんの姿にとても励まされたと言っています。

Nさんの言葉を伝えると「夏みかん」さんも喜んでくださいました。

これはまさにピアサポートだったのです。

私たちの周辺には思いがけず、お互いに励まし合い、助け合っていることがあるのだと思いました。

しかし「夏みかん」さんが言っているように個々人の「感受性」によって、受け止め方に差が出るのかもしれません。

Nさんの父親はその後永眠されました。

本来ならNさんは「グリーフケア」が適切なのかもしれませんが、患者である「夏みかん」さんに励まされています。

「夏みかん」さんも遺族であるNさんに励まされています。

患者、遺族という立場を超えた、心の触れあいです。

ここには、ピアサポートもグリーフケアもすべてが存在しています。

最後に…「夏みかん」さんは私の事過大評価してくださっていますが

「ただのおばちゃん」です (^^)/


 
 
 

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