花言葉は「希望」
- 古川和子
- 2018年1月31日
- 読了時間: 2分
水仙の花言葉は
自己愛、うぬぼれ

などがよく知られています。
スイセンは英語の「ナルシサス(Narcissus)」からきているからです。
ギリシャ神話に出てくるナルキッソス(ナルシサスのギリシャ語)の話にあるように、彼は自分に恋して死んでしまう美少年で「ナルシスト」の語源にもなっています。
彼が死んだ跡に咲いた花がスイセンなのです。
このように書くと、水仙の花言葉はあまりいいイメージではないですね。
でも、別の意味もあります。
一面では水仙は希望の象徴とされています。
冬から咲き始め、春に盛りを迎える水仙の姿が「希望」を与えるといわれています。
その姿を見る人々に元気と希望を与えているのです。 平成7年、日本で阪神淡路大震災が起こりました。
悲惨な焼け跡の中、皇后陛下は17輪の水仙の花を献花としてお供えされました。
その花は、その日の朝に皇后陛下自らが摘んだ水仙の花でした。
今現在、皇后陛下が献花した花の場所は「すがはらすいせん公園」という公園になっています。 H23年、東日本大震災が起こりました。
その避難所を回られていた皇后陛下へ、水仙の花束を渡した方がいました。
津波の影響でたくさんの家が流され、瓦礫が残る中、地中に埋まった水仙の球根が芽を出し、花を咲かせていたといいます。 阪神大震災も被害日本大震災も寒い時期でした。
ちょうどその頃に咲く花だったのかもしれませんが、厳しい状況の中「希望」の願いを掲げる中を凛々しく咲く水仙の花の姿に人々は感動したことでしょう。
各地で闘病している患者さん。
そしてそれを支える家族。
また愛する家族を失って、家の中に大きな空席ができた家庭。
皆さん、さまざまな形でアスベストの被害を受けています。
でも皆さん、懸命に生きているし、これからも生きようともがいています。
寒風の中に咲く水仙が「希望」の光をかかげるように、
私たちの心の水仙も力強く咲かせたいと願っています。
写真:
昨日通りがかりに水仙を見つけて感動し、側溝に足を踏み入れて近寄り、撮りました。
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