身近なビル解体
- 古川和子
- 2018年1月9日
- 読了時間: 2分
昨年末に相談のあった解体問題。
「隣のビルが『解体します』と紙一枚の案内を配布していたけど、古いビルなのでアスベストが心配です」と相談の電話がありました。
現場を見に行ったら、確かに築40年以上という3階建てのビルはアスベストが使用されていそうでした。
もう年末になったので、今年に入ってから相談者にアドバイスしました。
「大阪市の環境保全監視グループに電話してください」といいました。
すると相談者の方から報告電話がありました。
「今日、環境監視グループが現地視察に行ったら天井部分と配管パイプにアスベストが確認されたそうです。指導をするようです」と。
このように、アスベスト含有の有無を検査しないで工事に着手する実態が数多く存在しています。
さらに「昨年末には、階上部分では室内を取り壊していました。作業をしていた方もアスベストを吸っていたのでしょう」と心配されたので、「所轄の労働基準監督署に伝えてください」といいました。
労働安全衛生法によって労働者の安全は保護されるべきなので、その旨を通報して欲しいのです。
すると、監督署も現地調査に入ります。
解体工事を行っているときその現場に「石綿使用の有無に関する事前調査結果について」という少し大きめの張り紙が無かったら、「怪しい!」と疑ってください。
もし不審を感じたら、各自治体に電話して「解体工事しているけど、アスベスト含有の調査はしているのか」と尋ねてください。
ちなみに大阪市の場合は「大阪市環境保全監視グループ」というのが、北部、東部、西部、南西部、南東部と各地域に5か所にあります。
「通報者」の個人情報は保護されますので、安心して電話してください。
そして、アスベストが有ったら最寄りの監督署にも電話してください。
働いている方たちの安全を守るためです。
→働いている方が安全なら、その近隣の私たちも安全です!(^^)!
アスベスト被害で苦しんでいる方たちの姿は、将来の被害防止に向けての取組みもまた、強く訴えているのです。
過去、現在、将来にわたるアスベスト被害の救済と根絶を考えるとき、このような解体工事の問題は決して疎かにできません。
昨年より、身近な方たちに「身のまわりにある解体をチェックして『解体Gメンをしよう!』と呼びかけたら2件の相談がありました。
もちろん、通報しました (^^)
自治体に電話してもまともに取り合ってくれなかったら、このHPにメールください。
一緒に解決しましょう。
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