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オプジーボ 承認申請

  • 執筆者の写真: 古川和子
    古川和子
  • 2017年12月23日
  • 読了時間: 2分

12月22日、小野薬品が開発中の抗がん剤(オプジーボ)を厚生労働省に承認申 請しました。

オプジーボはかねてより治験が進んでおり、ついに昨日承認申請を行いました。

一日も早く効果的な治療薬を…と切実に願う患者と家族の気持ちに、少しでも沿えるような治療薬であることを祈ります。

この10数年間、中皮腫の治療はめざましく進化しました。

医療側の認識も高くなりました。

早期発見、早期治療が行われ、中皮腫患者の存命期間も顕著に延びています。

かつては「70歳が手術可能なぎりぎりの年齢」といわれましたが、現在では70歳を超しても手術を行います。

また中皮腫の抗がん剤も、当初はアリムタだけでしたが各製薬会社が治験に取組んできました。

その結果、肺がんなどに適用されていたオプジーボが中皮腫に対しても承認申請されたのです。

オプジーボとは

↓↓↓

がん免疫療法に用いる薬剤です。

日本では、2014年7月に悪性黒色腫の治療薬として承認され、9月から小野薬品工業が販売を開始しました。2015年12月に非小細胞肺がん、2016年9月に腎細胞がんにも適応が拡大されました。 ヒトにはがん細胞を見つけて排除する免疫システムが備わっていますが、がん細胞はこれを無効化して増殖する性質を持ちます。

オプジーボは、がん細胞が免疫システムを無効化する仕組みを阻止する働きを持つ、免疫チェックポイント阻害剤の一つです。

従来の抗がん剤ががん細胞を増殖させないようにするものであるのに対し、免疫チェックポイント阻害剤は、ヒトに本来備わっている免疫システムを再活性化することで治療する新しいタイプの抗がん剤です。

と説明すれば、夢のような抗がん剤です。

しかし、アリムタの時もそうであったように、「効果」ばかりを期待して「副作用」という思いもしなった試練に苦しむ方も皆無ではありません。

私は治験を行った複数の方の症例をみてきました。

一日も早い承認を期待するとともに、オプジーボ投与後の患者のフォローに関しても万全の対策に取り組んで頂きたいです。


 
 
 

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