今日一日は…
- 古川和子
- 2017年11月8日
- 読了時間: 2分
午前中は事務所で相談者の方と面談しました。
来所された方の母親が中皮腫で治療中です。
大阪市西成区の石綿工場周辺被害と思われます。
他にも、胸膜プラーク所見と思われる方も複数いるようです。
大阪市の試行調査(アスベスト検診)の事は全く知らなかったそうです。
おひざ元の「西成区」で検診やっていることも全く知らなくて、そのような制度があることに驚いていました。
先日も電話で「もっと周知活動を」と大阪市の担当者に進言しましたが、まだまだ言わなければいけません。
午後から箕面市の肺がんの患者さんを訪問しました。
77歳のご主人と、何歳か聞き忘れましたが…明るくて素敵な奥様でした。
ご主人は島根県の出身です。
広島出身の私には懐かしい地名が連発するので、話が弾みました。
すると奥様が「広島と島根だから、方言が似ているのかしら。二人の会話に違和感が無い」と言いました。
「え!?…そうですか」と言いながら、「やっぱり私は訛っているのだ」と自分自身で納得しました。
まろやかな美味しいお茶と、会話が絶えなくて、楽しいひと時でした。
なんとも和やかなご夫婦でした。
他に電話対応が数件。
・皆さん、中皮腫の抗がん剤治療は何回位するのですか? ➝ 症状により異なります
・石綿肺所見で息苦しさが増してきている ➝ 直近のレントゲンを借りてください
・いまの病院が不安です ➝ セカンドオピニオンは?
などなど、深刻な話です。
でも会話をしていると、電話の向こうにいる相手の方の顔が穏やかになってくるのが感じられるのです。
「話す」ということは「離す」という意味でもある、と聞いたことがあります。
誰かに話すことにより、自分の不安を離すのです。
私が、その「離す」相手になれたら嬉しいと思います。
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