大阪市と堺市のアスベスト検診
- 古川和子
- 2017年10月25日
- 読了時間: 2分
大型台風21号が過ぎ去りホッとしたのもつかの間、またしても大型台風22号発生のニュースです。しかも今回は、28日、29日の二日間長野県松本市に行くので、少しでもスピードを緩めて進んで…あるいは方向転換して欲しいと願っています。
さて先日堺市のアスベスト検診受診を呼びかけてチラシ配布を行いましたが、その効果はあったようです。堺市に確認したら今年度の受診者は56名でした。昨年は26名だったので倍以上です。
その反面、大阪市のアスベスト検診が低迷しています。
当初、私たちの要請にこたえるような形で環境省のリスク調査(アスベスト検診)に参加した大阪市でした。初年度は大阪市の広報活動があり、私たちの2500枚の「検診案内チラシ」配布の効果も伴って(?)多くの受信希望がありました。
ちなみに大阪市の検診受診者は
H26年 112名(家族の会がチラシ配布した)
H27年 53名
H28年 53名
H29年 63名(大阪市が一斉に通知を出した)
検診者が初年度から比べて2年度で急激に減少したのは「異常が無いからもう検診は受けない」という方が多かったからです。そして翌年以降は「検診受診者」にのみ案内を送っていました。
すると当然減少傾向になります。
そこで大阪市はH29年度は、最初に検診を受けた方全員に案内を送りました。
その結果今年度は10名増加した…という次第です。
「努力の結果が表れてよかったですね」と私がいうと担当者も「そうです」と喜んでいました。
しかしこの間の相談では、大阪市在住の方でもアスベスト検診の有無を知らない方が多いです。
また大阪市もアスベスト検診の案内を市のホームページで公開していません。
この点にも問題があると思います。
環境省は「石綿ばく露者の健康管理に係る試行調査計画書」として以下のように発表しています。
アスベストばく露の不安のある方は誰でも、日本中どこにいても、検診を受けることが出来る制度を作って欲しいです。
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