アスベスト被害は周知されている?
- 古川和子
- 2017年10月21日
- 読了時間: 2分
今週も、たくさんの方と出会いました。
お連れ合いを「肺がん」で亡くされて12年経ったいま、やっと「労災かもしれない」と解った方がいます。
「まさかこんなお話が聞けるとは」と、かつて夫が「アスベストをたくさん吸った」と語っていたことを思い起こしていました。
夫の死後12年なので、労災の遺族請求権は時効です。しかし2006年に制定された「石綿救済法」により、請求が可能になりました。
妻は「アスベストの入った麻袋を倉庫に搬入していた」と語った夫の言葉を、この12年間ずっと思い出していました。
「でも石綿工場ではないので、労災にならない」と考えていました。
奈良県王寺町近隣の遺族もまた「勤務先が石綿工場ではないので、夫の中皮腫は労災にならないと思っていた」と言っていました。
この方が「労災請求が出来る」と解ったとき、夫の死後何ヶ月も経過していました。
ご本人は自分の病気が労災適用になるとは知らないで他界しました。
他にもたくさん「こんなことが!?」と思った事例があります。
国は「広く周知している」と考えているでしょうが、まだまだ知らない人々はたくさんいます。
マスコミが報道するたびに、「新たな事例」が出てききます。
いえ…「発見」できるのです。
だから国側もまだまだ謙虚に広報活動を続けなければいけないと思います。
「もう周知している」というのはあなた達の感性(というよりも、都合?)であって、私たち国民の全てが同じだとは思わないで欲しい。
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